Hitomingworld

人生は一度しかない旅。自分の人生を愛してるってことを伝えたい。

親孝行のカタチ

何を隠そう  子供の頃の私は超絶パパっ子で  

まあ  ファザコンですわ

そして

当然ながら父も  そんな娘を溺愛していたのでございました

 

しかし

いつのまにやら

物理的にも精神的にも正常な範囲で  親元から巣立って久しく

 

今はもう  すっかりお祖父さんになった父

 

病気をし  大手術後は歩くのも少しずつで…  そんな父を少し切ない気持ちで  そっと見てる私でした

 

父は  私を大切に思っていたと思います

 

でも

 

私が結婚する時も  離婚した時も

何も言わず 

 

私がふらりと実家に来れば

いつでも静かに迎え  

暖かく見守ってくれてた

 

 

そんな父に  これも親孝行かなと思うことがひとつできました

 

それは

 

何かをプレゼントしたり

どこかに連れて行くとか  

仕事を手伝うとかではなく

 

私が困っていること 

不安に思ってること 

何とかしたいけど なかなか他の人には頼みにくいこと  

そんなことを頼むことでした

 

なんのことはない  実はもう四年半も車を運転してない私

いまや  すっかりペーパードライバーになってしまっていて…

 

以前は毎日、エンジンを5、6回はかけてたんですけどね

 

それで  実家の車で 運転させて欲しいと言ったら   まあ

父がいろいろ考えてくれたらしく

私がやって来る前から

母にあれこれ案を話してたらしいです

 

具体的には私の想定とは全く違ったのですが(笑)

そこは父のアイデアや有り難いやる気を尊重して

パパ教官に従って ハンドルを握ることとなりました

 

臨機応変  素直な心が大事ですね

 

車の運転

本当に久しぶりで   初めこそ緊張しましたが

父の慎重だけど あくまで優しい指導で

割とすぐに勘を取り戻し

スピードも出したくなったのですが

父からお許しが出なくて(笑)

スピードは  抑えて  抑えて

単純な道をUターンしては二往復

 

その間

 

父からのアドバイスは僅かなもので

むしろ 何か 

ドライブで思い出す自分の昔話や

私が小さかった頃の思い出などが  

まあ  次から次から

父の口から  出てました

 

実家では  いつも 母ばかり話してて

めったに父は私と話すことってなかったので

びっくりするくらいでした

 

ひとまず 今回の運転の練習ここまで…と家に帰りましたが

居間では  父が見たことないような

生き生きと嬉しそうな表情をしているのが見られました

 

ああ  私 親孝行だな

これもきっと親孝行なんじゃないか

そう思ったのです

 

人は  誰かに必要とされたり

誰かに感謝されてこそ

生きがいや 幸せを感じられるのでは

ないでしょうか

 

「先生、またお願いしますね」と、ちょっとお茶目にニコッとして言ったら

父は益々満面の笑みで  

それは嬉しそうな恥ずかしそうな面持ちで

いつもの椅子に座っておりました

 

きっと  いつの日か

この日のことを  私は

涙いっぱい  胸いっぱいになって

思い出す日が来るのだろう

 

大好きな人を 本当の笑顔にできたなら

後悔は少ない かな

 

そんなことを思う一方で

 

 

母にも改めて何かしなくちゃな

そう思う私でした

 

次に会う頃に

藤祭りか  菖蒲園あたりがいいかな

母は  美しいところへ連れ出す方が

いいな  きっと

そして  美味しい物と

つきないお喋り…

これに限ります  (^-^)

 

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