愛は失われない
夏で一番の思い出は、夏祭りや花火。そればかりでなく、お墓まいりとか、その時期ならではの出逢いや交流…
それらを振り返る時、いつも、年末以上に「また一年経ったこと」を実感し、懐かしさと切なさが大きな波のように私に押し寄せる…
ふと、「失った恋」の物語も走馬灯のように胸をよぎることはあるけれど、そういえば、「失った愛」の物語はないな…と思う。
そんなようなこと、相手の愛を失ったようなこと?があったとしても、それは、ああ、あれは、最初から愛ではなかったんだな…と思うのです。強がりではなく、本当に、今はただ静かにそう悟る感じなのです。
一方、私の「愛」は少しも失われず、今も美しくあり続けている。
しかし、執着的なものでも、傲慢なものでもないと思う。
その「愛」とはいったいなんであるのか? 言葉で説明するのは難しいけれど、私自身の氣持ちがとても穏やかなので、きっと間違ってはいないと思う。
出逢えたことへの感謝。
共に過ごした時間への感謝。
感情をやりとりしたことへの感謝。
また違う道を歩けることへの感謝。
今の私を作ってくれたご縁への大きな感謝。
なにもかも、ありがとう、ありがとう、と…
誰かを大切に想う時、そこに感謝が共にある時、穏やかな光に包まれているのを感じます。
それは大きな祈りであり、「私の愛」…
私の愛は感謝と祈りの泉から何度でも湧き出てきて、また、そこへ還っていく…