小さな縁も縁だから

朝蜘蛛は、吉兆。

洗面台の鏡の前に小さな小さな蜘蛛がいて、動かない。

生きてるの？？と思って、フッと息を吹きかけたら、慌てて少し動いたけど、それじゃー、人間に潰されてあの世に行っちゃうよ？と思い、そっとペーパーを被して包み、窓の外に逃がした。

私が罪を犯した時に、蜘蛛の糸をたらして、救ってくれるかしらと…

下から亡者たちが来たら、誰だって同じような結末になってしまうかもしれないけれど…

でも、やっぱり、小さな蜘蛛ちゃんと私が会ったのも縁であり、必ず見えない何かと繋がっている、そう思うのでした。